2013年10月18日金曜日

衝撃の音楽データ

コンピューターに音楽を演奏させるためには、
音色、音階、音の強弱や長さなど、
なんらかの「こう演奏しなさい」というデータを、
コンピューターに入力しなければなりません。

そのデータ規格は「MIDIデータ」と呼ばれ、
たとえばシンセサイザーとパソコンを接続して
MIDIデーターをパソコンから送信さえすれば、
どこでも、誰でも、同じ演奏を再現することができます。

カラオケボックスが、昔のように大量のレーザーディスクを設置していなくても、
膨大な曲数を選択できるようになったキッカケも、その仕組みのおかげです。
各部屋に簡単なシンセサイザー端末を置いておいて、
ネットワーク経由で、演奏データだけをやり取りして実現していたのです。
(※いわゆる通信カラオケ)

このようにMIDIデーターは「演奏する」という概念を、
コンピューターの世界に持ち込み、
音楽の楽しみ方を大きく広げてくれた、画期的な規格の一つでした。


そしてMIDIデータをいかに「人間の演奏に近づけるか」という技術競争があり、
今では、ちょっと聴いただけは、「コンピューターなのか人間なのか」
なかなか判断しにくいレベルにまで達しています。

そんな中、「人間の演奏に近づける」のではなく、
逆に「人間には絶対演奏できない」ような音楽のムーブメントも生まれました。

個人的にはそういった「人間には演奏できない系」の音楽が好きで、
よく聴いたり、作ったりしていたのですが、
そんな僕でも、ちょっと衝撃的すぎる動画が公開されていました。

http://www.youtube.com/watch?v=I906a5msynw


きちんと曲になっているにもかかわらず、
常人には演奏できないどころか、認識することすら不可能です。
あまりに凄すぎて、パソコンの処理能力を超えてしまっています。
これを作り上げたことももちろんですが、
こういった手法を思いついた人がいたことにびっくりです。

ネットに日々出現するアイデアに、刺激を受け続ける平尾でした。

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