コンピューターに音楽を演奏させるためには、 音色、音階、音の強弱や長さなど、 なんらかの「こう演奏しなさい」というデータを、 コンピューターに入力しなければなりません。 そのデータ規格は「MIDIデータ」と呼ばれ、 たとえばシンセサイザーとパソコンを接続して MIDIデーターをパソコンから送信さえすれば、 どこでも、誰でも、同じ演奏を再現することができます。 カラオケボックスが、昔のように大量のレーザーディスクを設置していなくても、 膨大な曲数を選択できるようになったキッカケも、その仕組みのおかげです。 各部屋に簡単なシンセサイザー端末を置いておいて、 ネットワーク経由で、演奏データだけをやり取りして実現していたのです。 (※いわゆる通信カラオケ) このようにMIDIデーターは「演奏する」という概念を、 コンピューターの世界に持ち込み、 音楽の楽しみ方を大きく広げてくれた、画期的な規格の一つでした。 そしてMIDIデータをいかに「人間の演奏に近づけるか」という技術競争があり、 今では、ちょっと聴いただけは、「コンピューターなのか人間なのか」 なかなか判断しにくいレベルにまで達しています。 そんな中、「人間の演奏に近づける」のではなく、 逆に「人間には絶対演奏できない」ような音楽のムーブメントも生まれました。 個人的にはそういった「人間には演奏できない系」の音楽が好きで、 よく聴いたり、作ったりしていたのですが、 そんな僕でも、ちょっと衝撃的すぎる動画が公開されていました。 http://www.youtube.com/watch?v=I906a5msynw きちんと曲になっているにもかかわらず、 常人には演奏できないどころか、認識することすら不可能です。 あまりに凄すぎて、パソコンの処理能力を超えてしまっています。 これを作り上げたことももちろんですが、 こういった手法を思いついた人がいたことにびっくりです。 ネットに日々出現するアイデアに、刺激を受け続ける平尾でした。
2013年10月18日金曜日
衝撃の音楽データ
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