2013年7月25日木曜日

無料ソフトとフリーウェア

最新のOpenOffice 4.0が公開されました。

http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20130724_608954.html

Open Officeとは、無料で使えるオフィスソフトで、
導入やその維持に、膨大なコストがかかるマイクロソフトのOfficeに変わって、
注目されているオフィスソフトで、日本でも、企業や官公庁でも導入が進んでい
ます。

無料で使えるとは言うものの、
企業で利用する以上は、何らかのトラブル・サポートや
大きな企業ともなると、利用するためのトレーニング・コストも必要なので、
単純に「タダ」というわけにもいかないのですが、
大きなコストダウンにつながることには違いありません。

これはオフィスソフトに限ったことではなく、
フォトショップの代わりとなるGIMP、ドリームウィーバーの代わりとなるAptana
など、
様々なジャンルで無料ソフトの浸透が進んでいます。
本屋に行けば「iPhoneの無料ソフト集」などの雑誌が並んでいて、
もはや「無料ソフト」は、大きなシェアを獲得しつつあることを
実感できるのではないでしょうか。

特に、個人の範囲内でソフトを利用したい場合には、
「無料」であることは、大きなアドバンテージになります。

しかし、個人的には「無料ソフト」という言葉に、
ずっと違和感を持っています。


少し前までは、お店で売っている商用ソフトを除き、
無料で利用できるソフトは「フリーウェア」
対して、料金を支払って利用するソフトは「シェアウェア」と呼ばれていました。

それぞれの言葉には、ちゃんと意味があり、

「無料で使えますよ、但しサポートするとは限りませんよ」
という、利用者も制作者もフリーだから、フリーウェア

「開発にもお金がかかりますから、開発費は利用する人で共有(シェア)しま
しょう」
と言った意味合いの込められているから、シェアウェア。

と、いった具合です。

フリーウェアにしても、単純に「無料」という事ではなく、
ある種、利用者と制作者との「暗黙の了解」が込められていたのですが、
「無料ソフト」と言ってしまうと、
ああ、タダなんだ、という印象しか持てなくなってしまいます。


たしかに今では、無料ソフトで行うビジネスモデルがあったり、
オープンオフィスも、きちんとしたライセンス条項があるので、
気にしすぎと言えば、気にしすぎなのかも知れませんが、
牧歌的なネット時代と青春を過ごした身としては、
「無料」という言葉の感触に、一種の冷たさを感じて
これでいいのかな、と、少しだけ思ってしまったりするのです。

昔フリーウェアで作ったゲームが、
知らないうちに「窓の杜」で紹介されていて嬉しかった平尾でした。

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